価値喧伝の有効性

増量or値引き=お得=付加価値アップ。こういう、企業感覚の価値論に対する警句として経験価値という言葉が登場しました。「あなたの役に立つ?」を問うニュアンスが売り。意味的にはニーズneedsや便益benefitと同類です。価値は顧客が決める!の認識に立ち戻れるので流行りました。そんな価値概念も、実は万能ではありません。母の日に贈るカーネーションを思い浮かべください。その(経験)価値は?ニーズは?便益は? 考えてもピンと来ないでしょう。この世には価値概念と無縁の消費が存在します。お茶を一服いただき(有料)、心、穏やか。これも無縁。利を得たい欲求から脱した消費に、価値云々を喧伝する画策は響きません。