ビジネスの社会的費用

除草剤がよく効いて、コマドリはいなくなった…。レイチェル・カーソン Rachel L.Carson さんの著『沈黙の春』(新潮文庫)の描写は、ビジネスが及ぼす影響力に目を向けさせます。その力は強大ですが、過度に怖れることはありません。乱獲しない漁業が海だけでなく陸地の生態系を守ることを、わたしたちは知っています。自然豊かな農村でリゾートを楽しむ人々を知っています(アグリツーリスモ)。そして、自然を守る努力には費用と時間が必要なことも承知しています。もし、ビジネスが外部環境に負荷をかけたら(外部不経済を生じさせたら)、その回復に要する社会的費用を自ら支払う。この倫理観は、世界中で共有されつつあります。

言葉の支配に対する抵抗

知的財産権の保護が厳格化する中で、言葉の所有権を主張する組織や個人が増えました。その言葉は我々の独占物だから勝手に使用するな!と言うのです。言葉は、多くの人に受け容れられ、使われることで、意味と用法を豊かにしていきます。その過程で、言葉は感情や思想とつながり、言葉そのものが強いメッセージになります(例 freedom)。それを禁じる。言語の歴史に知的財産権の保護が挑む、この奇妙な抗争は、問題になっている言葉の使用を避けるように促します。言葉の使用許諾は、意味や思考の広がりを阻害し、思想統制につながることを知っているからです。ロハスという言葉は、その気配が濃厚でした。商標防衛も程々に。