近視眼的な経営の危うさ

ドアtoドアな自動車は、駅と駅を結ぶ鉄道を凌駕する。似た交替が、映画とテレビの間にも起こる。その可能性に、鉄道会社と映画会社は気づいていた。しかし、有効な手を打たなかった。なぜなら、儲かっていたから。こういう近視眼myopiaな経営に注意しよう。論文『マーケティング・マイオピア』(1960年)を通じてセオドア・レビット Theodore Levitt さんが発した警告は、顧客の便益を徹底追及(イノヴェーション志向)、早めに手を打つ(戦略転換の検討)、事業撤退も辞さず(事業構成の再編)など多くの処方箋を生み出しました。同論文の和訳は数種ありますが、片岡一郎さんの訳出が最も優れています。